子供の矯正

お子様の歯並びが悪くなる主な原因、それは「顎の小ささ」にあります。
現代の子供たちは栄養状態が良好で、その結果、歯は健康的に大きく育ちます。しかしながら、柔らかい食べ物が主流となる現代の食生活により、顎の発達が追いつかず、小さくなりがちです。
このため、本来大きくなるべき歯が小さな顎に生える際に、ガタガタとした歯並びになってしまうのです。

当院では、この問題を根本から改善するために小児矯正に取り組んでいます。

「マルチファミリー」はマウスピース型の矯正装置で、5~13歳ごろのお子さんを対象に使用していきます。

治療の仕組みは口周囲の筋肉をトレーニングしながら、歯並びを自然な状態に整えていきます。装置は日中２時間ほどと、就寝中に装着していただきます。

床矯正は、顎を拡大させ、歯が自然に生えるスペースを確保するための矯正装置です。
この方法は特に4歳から12歳の間の子どもに適しており、顎の成長期に最大の効果を発揮します。
この装置は上顎に装着され、歯の内側から外側へと優しく力を加えて顎を広げていきます。子どもの骨が柔らかいこの時期に施すことで、自然と歯並びの悪化を未然に防ぎ、将来的に高額な矯正治療の必要性を減らすことが期待できます

子どもの時期に矯正治療を行う最大のメリットは、「美しく健康な歯が生えるための顎を形成する」ことにあります。大人になってからの矯正治療では、治療後に歯が元の位置に戻る「後戻り」が発生することがあります。これは、顎の広さが不十分な状態で歯を移動させようとするためです。

しかし、子どもの時期に顎の幅を広げておくことで、歯をスムーズに動かしやすくなり、後戻りのリスクも大幅に減少します。顎の適切な発展と装置の使用は、理想的な歯並びの実現、治療期間の短縮、そして後戻りの防止に直結します。

子どものうちに歯並びを矯正することで、以下のような健康上のメリットも期待できます。

・喘息（ぜんそく）の症状緩和
・アトピー性皮膚炎の改善
・アレルギー性鼻炎の軽減
・いびきの軽減
・咀嚼機能の向上
・学習能力の向上の可能性
・口呼吸の改善
・集中力の向上

これらのメリットは、お子様の全体的な健康と発達に寄与し、生活の質をより豊かにするでしょう。

子どもの矯正治療には一律の「開始年齢」はありません。それぞれのお子さんの顎の成長状態や歯並びの状況に応じて、最適な矯正開始タイミングが決まります。

当院では、診断結果を基にお子様に最善のアプローチを提案し、治療の進め方をご相談します。矯正に関する相談は「早ければ早いほど良い」とされています。
お子様の顎の特性や歯の生え具合を事前に把握し、将来の矯正計画に備えることができます。無理な治療を勧めたり、焦らせたりということはせず、ご家族が納得できる治療計画を一緒に考えていきます。

矯正治療に関して、「大人になってからでも遅くはない」とお考えのご相談者もいらっしゃいますが、実は子どもの時期に始めることには多くの利点があります。
身体的および経済的な負担が少なく、治療後の「後戻り」のリスクも大幅に減少します。
大人になると、骨格がしっかりと固まるため、歯を動かすことがより困難になります。時には抜歯や外科手術が必要になることもあり、これはさらに治療負担を増やす原因となります。
以下に、子どものうちに矯正治療を行うことのメリットを具体的にご紹介します。
矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。