訪問歯科を推奨する方の特徴
高齢化が進む現在、皆様が快適な食生活を送るために、以下のような状況に該当する場合は、当院の訪問歯科診療をご利用ください。
1.入れ歯の問題
合わない入れ歯の調整を行い、食事中の不快感を解消します。
正しくフィットする入れ歯は、咀嚼効率を高め、栄養摂取を促進します。
2.歯の安定性
ぐらつく歯やかぶせ物が外れる問題を修正します。
これにより、食事中の不安を取り除き、より確実に咀嚼できるようになります。
3.食事中の困難
入れ歯の不適合や嚥下障害による食事時間の延長や食事中の疲労を解消します。
適切な調整で食事の効率を改善します。
4.食べこぼし
神経麻痺や嚥下障害による食べこぼしを減らします。
食事の際の自立を支援し、生活の質を向上させます。
5.嚥下障害
嚥下困難に対して専門的な介入を行い、誤嚥のリスクを減少させます。
これにより、誤嚥性肺炎のリスクも低減します。
6.痰の問題
嚥下の効率を改善し、痰が絡む問題を軽減します。
これにより、呼吸が楽になり、快適な日常生活が送れるようになります。
7.歯ぐきの問題
歯周病の進行を抑え、入れ歯による圧迫から歯ぐきを保護します。
これにより、痛みを軽減し、食事の楽しみを取り戻します。
8.食物の詰まり
歯間の隙間に食べ物が詰まる問題を解決します。
適切な歯科治療により、歯並びを整え、食後の不快感を解消します。
9.寝たきりで思うようにお口の手入れが出来ない
寝たきりで思うようにお口の手入れが出来ない場合に対応します。
当院のスタッフが定期的に訪問し、プロフェッショナルなブラッシング指導や口腔ケアを行います。
これにより、口内環境を改善し、むし歯や歯周病のリスクを低減します
当院の訪問歯科の特徴
特徴1高齢者医療に精通した充実のチーム医療
訪問歯科診療は、他の歯科治療とは異なり、寝たきりや身体が不自由な方、そしてご高齢の患者さんに対応するため、特別な知識と経験が必要です。
高齢になると、虫歯や歯周病のリスクが増加するため、ご家族や介護施設の方々はより注意が必要ですが、日々の忙しさから細かい点に目を配ることが難しい現実もあります。
当院では、ご家族や介護施設の負担を軽減するために、高齢者医療に熟練した経験豊富な医師が対応しています。お年寄りの歯科ケアを心掛けることで、患者さんの健康と生活の質を向上させるお手伝いをしています。
特徴2誤嚥性肺炎のリスクを軽減する精密診断
誤嚥性肺炎とは、食べ物や飲み物の誤飲によって発症する肺炎です。主な原因は「嚥下障害」、つまり飲み込む機能の低下にあります。この障害があると、本来食道へ進むはずの飲食物が気管に入ってしまうことがあります。これを「誤嚥」と言います。誤嚥すると、気管内で細菌が繁殖し、結果的に肺炎を引き起こすリスクが高まります。
誤嚥性肺炎は、高齢者や身体が不自由な方々に特に見られる重大な健康問題です。この病気は、気管内への細菌侵入が原因で発生し、自然な反射機能の低下が影響を与えます。症状が再発することが多く、細菌が抗菌薬に対して耐性を持つようになると、治療が困難になることもあります。さらに、誤嚥性肺炎は重篤な状態に至ることがあり、特に高齢の方々にとっては命に関わるリスクも伴います。
日本における肺炎の統計によると、肺炎は死亡原因の第4位に位置づけられており、その大部分が75歳以上の高齢者に集中しています。特に90歳以上の方では、肺炎が死亡原因の第2位となるほど、非常に高いリスクを持っています。誤嚥性肺炎のリスクを減少させるためには、日常的な口腔ケアと嚥下訓練が非常に重要です。口内を清潔に保つことで、細菌の侵入を防ぎ、嚥下訓練によって飲み込み機能を改善することができます。
当院では、大学病院で摂食嚥下リハビリテーションを専門に学んだドクターが、患者さん一人一人に合わせた口腔ケアと嚥下訓練を行っています。これらの取り組みは、誤嚥性肺炎の予防だけでなく、患者さんの生活の質の向上にも寄与します。定期的な訓練と適切なケアにより、高齢者や障がいを持つ方々の健康を守り、より快適な日常生活を支援することが可能です。
往診で行うこと
1.虫歯、歯周病の治療、予防
虫歯や歯周病は、放置すると悪化し、痛みやさらなる健康問題を引き起こす可能性があります。
往診により、これらの問題の治療や予防対策を行います。
2.入れ歯の作製、修理、調整
入れ歯は日常生活の質を大きく左右します。適切なフィット感がなければ、食事や会話に支障をきたすことがあります。
往診では、入れ歯の必要な調整や修理を行い、患者さんの快適な使用を支援します。
3.口腔ケアで感染症予防、誤嚥性肺炎の予防
口内の清潔を保つことは、誤嚥性肺炎を含む多くの感染症を予防するのに重要です。
往診では、適切な口腔ケアを提供し、これらのリスクを低減します。
4.摂食嚥下障害のリハビリテーション
嚥下障害は飲食物が誤って気管に入ることを引き起こす可能性があり、重大な健康問題につながることがあります。
往診によるリハビリテーションで、嚥下機能の改善を図ります。
訪問歯科診療の流れ
訪問歯科診療の流れは次のステップで進行します。
Step1ご予約
まず、お電話(TEL:047-401-0090)にて当院までご連絡ください。
受付時間内にお電話をいただき、患者さんの現在の症状や特別なご要望をお伝えいただくことで、適切な日時での訪問設定が可能です。
こちらで患者さんの状態を把握し、最適な訪問日を決定いたします。
Step2ご自宅への訪問
予約確定後、指定された日時に担当の歯科医師が患者さんのご自宅へ伺います。
訪問は、ご自宅の他、要望に応じて老人ホームや病院など患者さんが現在お住まいの場所へも対応しております。
当院は患者さんのアクセスが困難な環境にも柔軟に応じることが可能です。
Step3カウンセリング・ご相談
訪問した際にはまず、患者さんおよびご家族から問診票に記入いただきます。
その情報を基に、具体的な治療内容や患者さんの健康に関する詳細なご相談を行います。
この段階で患者さんのニーズに合わせた治療計画を立て、同意をいただいた上で治療を開始します。
Step4治療
治療では、患者さんが最もリラックスできる姿勢を選んでいただき、それに合わせて診療を行います。
寝たまま、車椅子に座った状態など、患者さんの快適性を最優先に考えます。
口腔内の全体的なチェックを行い、必要に応じて虫歯や歯周病の治療、入れ歯の調整、口腔ケア、嚥下機能のリハビリテーションなどを進めていきます。
これらのステップを通じて、患者さん一人一人に最適な歯科ケアを提供し、健康的な口腔環境の維持をサポートします。訪問歯科診療により、通院が困難な方々も安心して高品質な治療を受けることが可能になります。