
2025年7月2日
▼目次
インプラント治療を終えて日常生活に戻ったものの、「最近、口臭が気になる…」と感じたことがある方もいるかもしれません。インプラント自体がにおいを発するわけではありませんが、治療後のケア方法や口腔内の環境によっては、口臭が強くなるケースがあります。今回は、インプラント後に口臭が気になる原因や、発生しやすいトラブルの一つである「インプラント周囲炎」について、さらに自宅でできる対策やメンテナンスの方法について解説します。
人工歯であるインプラントはむし歯にはなりませんが、周囲の歯ぐきや口腔内全体の環境によっては口臭が発生することがあります。以下に、インプラント治療後の口臭の主な原因について解説します。
インプラントは天然歯と違い、神経がないため異常を感じにくく、気づかないうちに汚れが溜まることがあります。歯磨きやフロスが不十分だと細菌が繁殖し、においの原因になる可能性があります。
舌の表面や頬の内側にも細菌が付着する場合があり、そこから口臭が発生するケースもあります。
唾液には口腔内を洗い流す自浄作用がありますが、唾液の分泌が減ると細菌が繁殖しやすくなり、口臭が強くなることがあります。特に高齢の方や服薬中の方に多く見られやすいです。
タバコに含まれる成分や、においの強い食べ物の影響も見逃せません。これらはインプラント治療後だけでなく、口臭全体の一因となることがあります。
インプラントの周囲の歯ぐきに炎症が起きていると、膿や出血が生じ、それが口臭のもとになることがあります。詳しくは次の見出しで説明します。
インプラント治療後の口臭は、原因を正確に把握し、適切な対策を行うことが重要です。
インプラント後に口臭がする原因の中でも、特に注意したいのが「インプラント周囲炎」です。これは天然歯でいう歯周病のような状態で、インプラントの周囲に炎症が起きる疾患です。以下に、インプラント周囲炎について詳しく解説します。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲の歯ぐきが炎症を起こし、やがて骨にまで影響を及ぼす疾患です。初期のうちは自覚症状が少ないため、気づいたときには悪化していることもあります。
インプラント周囲炎の主な原因は、プラーク(歯垢)の蓄積です。インプラント周囲に付着した汚れを放置すると、細菌が繁殖して炎症を引き起こす可能性があります。天然歯と違い、インプラントには神経がないため、違和感や痛みを感じにくく、発見が遅れることがあります。
炎症が進行すると、歯ぐきが下がったり、インプラントを支える骨が吸収されたりします。最悪の場合、インプラントが脱落することもあります。
インプラント周囲炎が進行すると、膿や出血が起こり、それが強いにおいの原因となることがあります。インプラント周囲炎は見た目にはわかりにくくても、においで気づく場合が多いです。
初期段階では自覚がほとんどないため、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが、インプラント周囲炎の予防・早期発見につながります。
「なんとなくにおう」状態を放置してしまうと、インプラント自体の寿命を縮める可能性があるため、早めの対応が大切です。
インプラント治療後の口臭を予防・軽減するためには、毎日のセルフケアが欠かせません。以下に、自宅で取り組める具体的な対策と、インプラントを長持ちさせるためのメンテナンス方法について解説します。
歯磨きは、インプラントの周囲にもブラシが届くように丁寧に行いましょう。また、歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、汚れが溜まりやすい隙間部分も、効果的に汚れを取り除ける可能性があります。
舌の表面に舌苔がついていると、これが強い口臭の原因になることがあります。舌専用のブラシで、舌の奥から手前へ軽く撫でるように清掃しましょう。
口腔内が乾くと細菌が繁殖しやすくなるため、口呼吸の癖がある方や、薬の副作用で唾液が出にくくなっている方は注意が必要です。こまめな水分補給を心がけましょう。また、就寝中の乾燥対策として、加湿器を使用するのも効果的です。
喫煙やアルコールの摂取、においの強い食事も口臭の原因となることがあります。インプラント治療を機に、こうした生活習慣を見直すことも、口臭予防の一環になります。
自宅でのケアだけでなく、歯科医院での定期的なクリーニングと診察も欠かせません。プロによる清掃とチェックによって、セルフケアでは届かない部位の管理や、早期トラブルの発見が期待できます。
毎日の積み重ねが、インプラントを長く健康に保ち、口臭を防ぐ最大のポイントです。
インプラント治療において、「どのクリニックでも結果は同じ」というわけではありません。
治療の成功には、歯科医師の高い技術力はもちろん、患者さん一人ひとりと誠実に向き合う姿勢と、設備の充実が不可欠です。
船橋市 習志野台の歯医者 北習志野I’S歯科・矯正歯科では、身体的な負担を軽減することはもちろん、患者さんの精神的な負担もできる限り減らすよう努めています。そのために、歯科医師たちは患者さんとのコミュニケーションを重視し、一人ひとりに寄り添った治療を心がけています。
<北習志野I’S歯科・矯正歯科のインプラント治療が選ばれる理由>
➀人為ミスを限りなくゼロに近づける「コンピューターインプラント」
CT装置とシミュレーションソフトで歯、骨、血管、神経の位置関係を立体的に捉えインプラントの埋め込み位置や角度を事前にシミュレーションし手術の精度の向上に導きます。
➁徹底した無菌処理で感染症リスク予防
手術中に患部に細菌が侵入すると、炎症を引き起こし、最悪の場合はインプラントがうまく定着せず、失敗に至ることもあります。
このようなリスクを最小限に抑えるために、滅菌処理を徹底して行っています。すべての医療器具は使用前に滅菌処理を行い、治療環境も常に清潔に保たれています。
➂ウトウトしている間に手術が終わる「静脈内鎮静法」
静脈に鎮静剤を点滴し、リラックスした状態で手術を受けることができます。
実際には、うとうととしたほとんど眠っているかのような状態で治療を受けることができます。
➃4本のインプラントで14本の歯を支える「All-on-4」
総入れ歯の方が全ての歯をインプラントにすると、非常に高額な費用が発生します。しかし、わずか4本のインプラントを用いることで、自然な歯と同様の噛み心地を実現することが可能です。
北習志野I’S歯科・矯正歯科では「インプラント治療後の人生に対して責任を持つ」という強い決意のもと、患者さんが納得するまで、わかりやすく丁寧に治療内容を説明し、インプラント治療を進めます。
▼インプラント治療の詳細はこちら
インプラント治療後に口臭が気になる背景には、清掃不足やインプラント周囲炎、口腔内の乾燥など、さまざまな要因が潜んでいます。放置すると、インプラントの寿命にも関わることがあるため、日頃のケアと定期検診が欠かせません。
北習志野駅、高根木戸駅、習志野駅、船橋日大前駅、飯山満駅周辺でインプラント治療後の口臭が気になる方や、インプラント治療を検討している方は、北習志野I’S歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。
監修:北習志野I’S歯科・矯正歯科
院長 山岸 朋史
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。