
2025年5月14日
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歯を失ってしまった際、見た目や噛む力の回復を目指して「インプラント治療」を検討する方もいらっしゃるかと思います。インプラントは、人工の歯根を顎の骨に埋め込むことで、の上に人工歯を装着することで、天然歯に近い見た目と機能の回復を目指す治療法です。しかし、実際に治療を始める前には「どれくらい期間がかかるの?」「どんな流れで進むの?」「治療中に気をつけるべきことは?」といった疑問が出てくるのではないでしょうか。今回は、インプラント治療の期間や流れ、注意点までを丁寧に解説します。
インプラント治療は1度で完了するものではなく、治療の進行にはいくつかの段階があり、ある程度の期間が必要です。患者さんの骨の状態や体質、口腔内環境によっても異なりますが、以下は一般的な目安です。
インプラント体を骨に埋め込む一次手術後は、骨としっかり結合する「オッセオインテグレーション」という過程が必要です。上顎は5〜6ヶ月、下顎は3〜4ヶ月程度が目安とされています。
初診から最終的な人工歯の装着までを含めると、6ヶ月から1年程度かかることが一般的です。なお、顎の骨の状態によっては、治療期間が前後する場合もあります。
顎の骨の量や厚みが不足している場合は、骨を補う「骨造成術(GBR)」などの処置を行うことがあります。こうした治療を行うと、治癒期間を含めてさらに2〜6ヶ月ほど延びるケースもあります。
条件が整えば、インプラントを埋め込んだ当日に仮歯を装着する「即時荷重インプラント」という選択肢もあります。この方法では見た目の回復が早いですが、すべての患者さんに適用できるわけではなく、口腔内の条件が整っている必要があります。
インプラントを長持ちさせるためには、治療が終了した後の定期的なメンテナンスが欠かせません。通常は3〜6ヶ月に一度、口腔内の状態をチェックし、クリーニングを受けることが推奨されています。
インプラント治療は、時間をかけて進めることで機能性と審美性の両方の改善を目指す治療法です。時間がかかる分、計画的に進めることが大切です。
インプラント治療は、段階的に進めていくことで、安全性や予後の安定性を目指します。一般的な治療の流れをご紹介します。
まずはカウンセリング、口腔内の診査、レントゲン、CT撮影を通じて、顎の骨の量や質、神経の位置などを把握します。患者さんの悩みや不安、生活背景なども伺いながら、治療の方向性を一緒に考えていきます。
診査結果をもとに、どの部位にインプラントを埋めるか、使用する材料や本数、手術の時期や順序などの詳細な治療計画が立てられます。この際、追加処置の有無や費用、通院回数などについても説明があります。
局所麻酔下で、顎の骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込む処置を行います。1本あたりの手術時間は30分〜1時間程度です。術後には腫れや軽度の痛みを感じることもありますが、数日で落ち着くことが一般的です。
インプラント体が骨と結合するまでの期間です。この間は仮歯を使用することもあり、咀嚼や審美性を補います。定期的に通院して、骨やインプラントの状態を確認します。
一次手術で埋め込んだインプラント体が、骨としっかり結合したのを確認後、歯ぐきを開いてアバットメントという土台パーツを取り付ける手術を行います。この処置は手術というより、比較的短時間で行われるものです。
アバットメントの上に人工歯(上部構造)を装着する工程です。型取りを行い、患者さんの歯並びや噛み合わせ、色味に合わせた人工歯を製作します。装着後の調整も含めて、数回の通院が必要となることがあります。
ただし、冒頭でも触れたように、インプラントを長く安定して使い続けるためには、継続的なメンテナンスが大切です。
インプラント治療を受ける際には、手術そのものだけでなく、治療全体を通じた注意点を把握しておくことが大切です。以下に、特にインプラント治療で気をつけたいポイントをまとめました。
インプラントは天然歯と同様にプラーク(歯垢)が付着します。そのため、治療中は丁寧な歯磨きが必要になります。歯ブラシに加え、フロスや歯間ブラシを活用して口腔内を清潔に保ちましょう。インプラント周囲に炎症が起きる「インプラント周囲炎」の予防につながります。
治癒期間中も歯科医院での経過観察が必要です。通院で経過をしっかり確認することで、トラブルの早期発見につながります。治療中だけでなく、治療終了後も定期的なメンテナンスが大切です。
喫煙はインプラントの治癒や成功率に影響があります。血流が悪くなることで骨との結合が遅れる、感染のリスクが高まるなどの可能性があります。可能であれば、治療中は禁煙することが推奨されます。
治療期間中や治療後は、インプラント部位に過剰な力がかからないよう注意しましょう。硬い食べ物や歯ぎしり・食いしばりが原因で、インプラントに負荷がかかると、周囲の骨に影響を及ぼす可能性があります。
糖尿病や骨粗しょう症、心疾患などの全身疾患がある方は、インプラント治療に影響を与えることがあります。治療を始める前に、必ず歯科医師に伝えるようにしましょう。
インプラントは「入れたら終わり」ではなく、長期にわたって管理が必要な医療行為です。正しいケアと注意をすることで、寿命を延ばすことを目指しましょう。
インプラント治療において、「どのクリニックでも結果は同じ」というわけではありません。
治療の成功には、歯科医師の高い技術力はもちろん、患者さん一人ひとりと誠実に向き合う姿勢と、設備の充実が不可欠です。
船橋市 習志野台の歯医者 北習志野I’S歯科・矯正歯科では、身体的な負担を軽減することはもちろん、患者さんの精神的な負担もできる限り減らすよう努めています。そのために、歯科医師たちは患者さんとのコミュニケーションを重視し、一人ひとりに寄り添った治療を心がけています。
北習志野I’S歯科・矯正歯科のインプラント治療が選ばれる理由
➀人為ミスを限りなくゼロに近づける「コンピューターインプラント」
CT装置とシミュレーションソフトで歯、骨、血管、神経の位置関係を立体的に捉えインプラントの埋め込み位置や角度を事前にシミュレーションし手術の精度の向上に導きます。
➁徹底した無菌処理で感染症リスク予防
手術中に患部に細菌が侵入すると、炎症を引き起こし、最悪の場合はインプラントがうまく定着せず、失敗に至ることもあります。
このようなリスクを最小限に抑えるために、滅菌処理を徹底して行っています。すべての医療器具は使用前に滅菌処理を行い、治療環境も常に清潔に保たれています。
➂ウトウトしている間に手術が終わる「静脈内鎮静法」
静脈に鎮静剤を点滴し、リラックスした状態で手術を受けることができます。
実際には、うとうととしたほとんど眠っているかのような状態で治療を受けることができます。
➃4本のインプラントで14本の歯を支える「All-on-4」
総入れ歯の方が全ての歯をインプラントにすると、非常に高額な費用が発生します。しかし、わずか4本のインプラントを用いることで、自然な歯と同様の噛み心地を実現することが可能です。
北習志野I’S歯科・矯正歯科では「インプラント治療後の人生に対して責任を持つ」という強い決意のもと、患者さんが納得するまで、わかりやすく丁寧に治療内容を説明し、インプラント治療を進めます。
インプラント治療は、失った歯を補う選択肢として機能性や見た目などを回復させる治療法です。ただし、治療には一定の期間がかかり、注意点も多くあります。適切なケアやメンテナンスを行うことで、長期的に安定した状態を維持することが望ましいです。北習志野でインプラント治療を検討されている方は、北習志野I’S歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。
監修:北習志野I’S歯科・矯正歯科
院長 山岸 朋史
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。