
2024年9月27日
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歯並びや噛み合わせを改善するため矯正治療を考えている方にとって、「見た目」を気にしてなかなか矯正治療に踏み出せない人もいるかもしれません。従来のワイヤー矯正となると、金属製のブラケットが目立つことを気にされる方も多いでしょう。そんな中、透明なマウスピースを使った「インビザライン」という矯正方法が注目を集めています。今回は、インビザラインの仕組みや治療の流れ、従来のワイヤー矯正との違い、そしてどのようなケースにインビザラインが適しているかについて詳しく解説します。
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピース(アライナー)を使用して歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。ワイヤーやブラケットを使わずに、取り外し可能な透明のアライナーを装着することで、目立たず快適に矯正を進めることができる点が特徴です。これにより、矯正中でも普段と同じように生活を送ることができるため、見た目を気にする方やライフスタイルに合わせた矯正治療を望む方に人気です。
アライナーは患者さんごとにカスタマイズされ、数週間ごとに新しいものに交換していきます。治療期間中に、段階的に歯を理想の位置へ移動させていく仕組みです。この方法は、従来のワイヤー矯正に比べて痛みが少なく、治療期間も短縮されることがあるため、多くの患者さんが選択しています。
インビザラインは、マウスピース矯正の中でも特に有名で、最も普及している矯正方法です。アメリカのアラインテクノロジー社が開発したもので、世界中で数百万人がこの矯正方法を受けています。インビザラインはコンピュータ技術を駆使して、精密に患者さんの歯型を3Dスキャンし、それに基づいてカスタムメイドのアライナーを作成します。
歯科医師が患者さんの歯並びや噛み合わせを確認し、インビザラインが適しているか診断します。レントゲン撮影や3Dスキャンを行い、治療計画を立てます。
3Dスキャンデータを元に、治療計画に基づいたカスタムアライナーを作成します。通常、数十枚のアライナーが治療全体で必要になります。
アライナーを装着し、1日20時間以上装着することが推奨されます。2週間ごとに次のアライナーに交換し、徐々に歯を動かしていきます。
治療中は、数カ月ごとに歯科医院でのチェックが必要です。治療計画通りに歯が動いているか確認し、必要に応じて調整します。
治療が完了した後は、リテーナー(保定装置)を使用して、歯が元の位置に戻らないようにします。リテーナーもインビザラインと同じく透明で目立たないものが使用されることが多いです。
インビザラインと従来のワイヤー矯正にはいくつかの大きな違いがあります。それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。
金属製のワイヤーやブラケットを使用するため、矯正器具が目立つことが多いです。特に大人の患者さんにとっては、見た目の面で抵抗を感じることがあります。
透明なアライナーを使用するため、目立ちにくく、矯正中であることがほとんどわかりません。職業柄、見た目が気になる方にも適しています。
金属製のワイヤーが口の中に触れるため、違和感や痛みを感じることが多いです。また金属アレルギーの方はお口の中でトラブルが起きる可能性があるというデメリットもあります。
プラスチック製で、滑らかで違和感が少ないです。取り外しが可能なので、食事や歯磨きの際に外せるため、日常生活でのストレスが軽減されます。
複雑な歯列矯正に強く、難しい症例にも対応でき、治療期間は一般的に1~2年と短期間で終わる傾向があります。
症例にもよりますが、比較的軽度の歯列矯正に適しております。治療期間は1~5年です。患者さんの口腔内の状況や通院状況によって大きく異なることが多いです。
ワイヤーやブラケットの間に食べ物が挟まりやすく、清掃が難しいため、むし歯や歯周病のリスクが高まることがあります。
取り外しが可能なので、食事や歯磨きの際に簡単に外すことができ、口腔内を清潔な状態に保ちやすいです。
インビザラインは、以下のような状況に該当する方に適しています。
インビザラインは、歯並びの不正が比較的軽度から中等度の場合に効果を発揮します。例えば、歯が少し重なっている程度や、わずかな隙間がある場合には、インビザラインが有効です。
透明で目立たない矯正を希望する方にとって、インビザラインは最適です。ビジネスの場や接客業など、人前で話す機会が多い方にとっては、従来のワイヤー矯正よりもストレスが少なくなります。
インビザラインは、取り外しが可能なため、食事や歯磨きが通常通り行えます。これにより、口腔内の清潔さを保ちやすく、むし歯や歯周病のリスクを減らすことができます。また、スポーツや楽器の演奏を行う方にとっても、取り外し可能な点が大きなメリットです。
インビザラインは、歯並びだけでなく、噛み合わせの改善にも効果があります。上下の歯が正しくかみ合わないことで起こる噛み合わせの問題も、インビザラインで対応することが可能です。
インビザラインは、透明で目立たないマウスピース矯正の代表的な治療です。従来のワイヤー矯正と比較して、見た目が気にならず、取り外しができるため、日常生活に支障をきたしにくいというメリットがあります。また、歯並びや噛み合わせを改善するための治療方法としても非常に効果的です。
インビザラインが自分に適しているかどうかを判断するには、歯科医師とのカウンセリングを通じて、詳しい治療計画を立てることが重要です。透明なマウスピースでの矯正を検討している方は、ぜひ北習志野I’S歯科・矯正歯科までご相談ください。
監修:北習志野I’S歯科・矯正歯科
院長 山岸 朋史
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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