
2024年11月26日
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矯正治療を始める際、インビザライン(マウスピース矯正)とワイヤー矯正のどちらを選ぶかは多くの方が悩むポイントかもしれません。どちらも歯並びを整えるための効果的な治療方法ですが、それぞれに特徴やメリット、デメリットがあり、治療に向いている歯並びの状態が異なります。今回は、インビザライン矯正とワイヤー矯正の特徴を比較し、どちらが自分に向いているかを選ぶための基準について解説します。
インビザライン矯正の特徴からメリットやデメリット、リスク・注意点についてご紹介します。
インビザラインは、透明なマウスピース(アライナー)を使用した矯正方法で、歯にかかる力をコンピューターで細かく計算して設計されます。患者さん一人ひとりの歯型に合わせたオーダーメイドのマウスピースを順次交換しながら、計画的に歯を動かしていきます。
インビザラインは、特に見た目に優れており、矯正治療中であることがほとんど目立たないのが特徴です。また、取り外しが可能であるため、口腔内の清掃がしやすいのも魅力です。
インビザラインのマウスピースは透明で目立ちにくいため、見た目を気にする方にも適しています。
食事や歯磨きの際にマウスピースを外せるため、食べ物の制限が少なく、口腔内の衛生管理がしやすいです。
金属製のワイヤーやブラケットがないため、異物感が少なく、ワイヤーのように口腔内に傷ができるような心配も少ないです。
治療前に最終的な歯並びをシミュレーションで確認できるため、安心して治療に取り組めます。また、計画通りに進んでいるかを確認しやすいのもメリットです。
インビザラインは1日20時間以上の装着が必要です。装着時間を守らないと、計画通りに歯が動かず、治療が長引くことがあります。
軽度から中等度の不正咬合には効果的ですが、重度の不正咬合や顎のバランスなどの骨格的な問題がある場合には適していません。また、奥歯の大幅な移動や顎関節の矯正には効果が限られることがあります。
インビザライン矯正を迷われている方の中には、ワイヤー矯正との比較について考えている方も多いのではないかと思います。以下ではワイヤー矯正の特徴からメリットやデメリット、リスク・注意点についてご紹介します。
ワイヤー矯正は、歯にブラケットを装着し、ワイヤーで固定して歯を動かす矯正方法です。歯全体に強力な力をかけられるため、重度の不正咬合や顎の骨格の問題にも対応できるのが特徴です。ワイヤー矯正は長い歴史を持つため、様々なケースに対応可能な矯正方法として、多くの歯科医院で取り入れています。
軽度から重度の不正咬合まで幅広い症例に対応可能です。奥歯の移動や顎関節の位置調整が必要な場合にも効果的です。
ブラケットとワイヤーが常時装着されているため、患者さんの装着時間の管理が不要です。
強力なワイヤーの力で歯を動かすため、歯並びをしっかり整えることができ、複雑な不正咬合にも対応しやすいです。
金属製のブラケットやワイヤーが歯に取り付けられるため、見た目が気になる方には不向きです。最近では目立ちにくいクリアブラケットやホワイトワイヤーもありますが、完全に目立たなくすることはできません。
ブラケットに食べ物が引っかかりやすく、硬いものや粘着性のあるものは避ける必要があります。また、食後はブラケットやワイヤー周辺の清掃が必要になるため、食事ごとのケアが煩雑になることもあります。
金属が口腔内に接触するため、異物感を感じたり、口腔内に傷ができたりする可能性があります。初めての装着時や調整後は、痛みや違和感を受けることもあります。
インビザライン矯正とワイヤー矯正のどちらが自分に合っているかを判断するには、以下のポイントを基準に比較すると良いでしょう。
インビザラインは、軽度から中等度の不正咬合に対応しやすく、歯並びが比較的単純なケースで効果的です。
一方、ワイヤー矯正は重度の不正咬合や顎の骨格の調整が必要なケースでも対応可能で、複雑な歯並びや奥歯の大幅な移動が必要な症例にも向いています。
そのため、顎の骨格に関わる矯正が必要な場合は、ワイヤー矯正が適しています。
インビザラインは透明なマウスピースを使用するため、装着していてもほとんど目立たず、見た目を気にせず治療を受けたい方におすすめです。
ワイヤー矯正は金属のブラケットとワイヤーを使用するため、目立ちやすいという特徴がありますが、最近では目立ちにくいクリアブラケットやホワイトワイヤーもあります。
それでも完全に目立たなくするのは難しいため、見た目を優先したい方はインビザラインが良いでしょう。
インビザラインは取り外しが可能で、食事や歯磨きの際にマウスピースを外せるため、日常の口腔ケアがしやすく、むし歯や歯周病のリスクを抑えやすいです。しかし、1日20~22時間以上の装着が必要で、装着時間の自己管理が求められます。
ワイヤー矯正は取り外しができないため、装着時間の管理が不要で、治療が確実に進みますが、ブラケット周りに食べ物が残りやすく、衛生面での管理がやや難しくなる場合があります。
歯磨きや食事ごとに口腔内のケアが必要になるため、口腔内の清掃を徹底する必要があります。
インビザライン矯正とワイヤー矯正は、それぞれに特徴とメリット・デメリットがあります。自分の口腔内の状態やライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
北習志野I’S歯科・矯正歯科では、一人ひとりに合わせた治療プランのご提案をしています。
気になる前歯の歯並びを整えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
監修:北習志野I’S歯科・矯正歯科
院長 山岸 朋史
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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