
2024年10月22日
▼目次
インビザラインは、取り外しが可能なマウスピース型の矯正装置です。
透明で目立ちにくく、装着していてもほとんど気づかれることがないため近年広く知られるようになった矯正治療ですが、その使用中に口内炎ができることがあります。
口内炎の痛みは日常生活に支障をきたすこともあるため、その原因を理解し、適切な予防と対処法を知ることが重要です。
今回は、インビザライン矯正中に口内炎ができる原因や予防策、対処法について詳しく解説します。
インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使って歯を整える人気の治療法ですが、治療中に口内炎ができることがあります。これにはいくつかの原因があり、マウスピースの装着に伴う口内環境の変化が大きく関わっています。
インビザラインは一人ひとりの歯に精密にフィットするように設計されていますが、初期段階では口の中の柔らかい粘膜と擦れやすいことがあります。特に、頬や唇の内側、舌などの柔らかい部分にマウスピースが繰り返し当たると、炎症が起きて口内炎が発生しやすくなります。この摩擦による口内炎は、慣れてくると次第に減少しますが、初めてマウスピースを装着した際に特に多く見られる症状です。
インビザライン矯正でマウスピースを装着していると、唾液の流れが制限され、口腔内の湿潤が保たれにくくなるため、口腔内が乾燥しやすくなります。乾燥状態が続くと粘膜が傷つきやすくなります。乾燥した状態の粘膜は、外部からの刺激に弱く、結果的に口内炎が発生する原因となります。
マウスピースを頻繁に取り外したり、つけ外しの際に誤って粘膜に傷をつけたりすることも、口内炎の原因になります。また、正しい装着ができていない場合、部分的にマウスピースがズレて口内に圧力がかかり、その部分に炎症が起きることがあります。
インビザライン矯正治療中は、口内環境の変化やストレスが体に負担をかけることがあります。食生活の変化で栄養不足になると免疫力が低下し、体は感染や炎症を起こしやすくなります。また、矯正治療による痛みや不快感でストレスがかかり、体全体のバランスが崩れ、口内炎を引き起こすこともあります。
インビザライン矯正中に口内炎を予防するためには、日々のケアや習慣を改善することが大切です。以下では、口内炎を防ぐための具体的な方法をいくつか紹介します。
マウスピースがしっかりと正しく装着できているかを確認しましょう。装着が不十分だったりズレていたりしていると、口の中で余分な摩擦が生じ、口内炎の原因になります。装着がうまくいかない場合は、定期的に歯科医師にチェックしてもらい、必要に応じてマウスピースの調整や新しいマウスピースを作成してもらうことが重要です。
口腔内の清潔を保つことも、口内炎予防には欠かせません。マウスピースは定期的に洗浄し、口腔内に細菌が繁殖しないようにしましょう。マウスピースを外した後は、歯ブラシやデンタルフロスを使って食べ物の残りをしっかりと取り除き、口腔内の衛生状態を良好に保つことが大切です。抗菌効果のあるマウスウォッシュを使用するのも効果的です。
インビザライン矯正治療中は、硬い食べ物や歯に負担をかける食事は避け、柔らかい食べ物を選ぶことが口内の負担を軽減します。
特に矯正治療の初期段階では、痛みや違和感を受けやすいため、このような食事選択が重要です。
口腔内が乾燥していると摩擦が起きやすく、口内炎ができやすい環境になってしまいます。日常的に水分を十分に摂取し、口腔内が乾燥しないように注意しましょう。
インビザライン矯正治療中は、ストレスや栄養不足が口内炎を引き起こす要因となります。栄養バランスの取れた食事を心がけ、特にビタミンB群やビタミンCを含む食品を積極的に摂取しましょう。また、ストレスをためないために、リラックスできる時間を持ち、睡眠をしっかり取ることも大切です。
万が一、インビザライン矯正中に口内炎ができてしまった場合、症状を和らげるために実践できる対処法を紹介します。これらの対処法は、インビザライン矯正中に限らず、一般的な口内炎にも有効です。
口内炎用の市販薬には、抗炎症効果のあるゲルやパッチなどが販売されています。これらの薬を使用することで、痛みを和らげ、炎症の治癒を促進することができます。薬を使用する際には、必ず用法と用量を守り、効果がみられない場合には歯科医師に相談しましょう。
自宅でできる簡単なケアとしては、塩水でのうがいがあります。塩水うがいは殺菌効果があり、炎症を和らげる効果があります。
口内炎ができた場合、治癒を促進するために栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。特に、ビタミンB群やビタミンCを含む食品は、口内炎の治癒に効果的です。具体的には、緑黄色野菜、柑橘類、ヨーグルトなどが良いでしょう。
口内炎ができている場合でも、口腔内を清潔に保つことが大切です。食後にはしっかり歯磨きを行い、マウスピースを装着する前に口の中の清潔を保ちましょう。抗菌作用のあるマウスウォッシュの使用も効果的です。
市販薬やセルフケアで改善しない場合は、歯科医師に相談しましょう。歯科医師が一人ひとりの症状に合った適切なアドバイスを行い、口内炎の根本原因に対処する手助けをしてくれるでしょう。
インビザライン矯正中の口内炎にお悩みの方は、ぜひ北習志野I’S歯科・矯正歯科にご相談ください。
患者さんの笑顔を取り戻し、健康な歯並びを実現するために、全力でサポートいたします。
監修:北習志野I’S歯科・矯正歯科
院長 山岸 朋史
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。